つけものは、心づくり
創業明治三十五年
Kyotsukemono Daiyasu
Kyotsukemono Daiyasu
都を京に移した平安時代から、宮中に献上するため日本全国から選りすぐりの食材をはじめ様々なものが京都に集りました。それらを京都の職人がさらに上質なものへと手を加えて「京もの」という文化がうまれたのです。京つけもの大安は、この「京もの文化」を大切に繋いでいます。全国の契約農家さんや市場から仕入れた旬の野菜を心を込めておつけものに仕上げ、皆様の食卓へお届けしております。
大安のおつけものは野菜と塩の他に、天然の素材や調味料を使っています。使用する調味料は、野菜の持ち味を最大限に生かすために、色々使い分けしています。 もちろん全て国内産で、中には創業以来のこだわりで使い続けているものもたくさんあります。たとえば「米酢」は京都の村山造酢謹製。享保年間(1716〜36)に酒造を創業し、醸造蔵は当時からのものを使われている老舗です。通称「千鳥酢」と呼ばれている「京酢加茂千鳥」は1200年の京都の食文化に育まれ全国的にも高い評価を得ています。
本物にこだわり、上質なものだけを作り続けている方々の想いも込められた大安の京つけもの。国内産原料にこだわるのはお客様に安心して召し上がっていただきたいという気持ちと、お取引業者様の信頼と期待にお応えしなければという想いがあるからです。心を込めて漬けあげた大安のおつけもの。ご家族はもちろん、大切な方への贈り物としてどうぞお使いくださいませ。
生産現場である本社工房。あえて工場と呼ばずに工房とよんでいるのは、つくるだけでなく考える場でもありたいという気持ちが託されています。
つねにお客さまを大切に、作り手との絆を結びながら、手作り・心づくりを基本に野菜との対話を忘れない。そんな創業の精神を受け継いでいくためです。
重石・時間・塩度・調味など、担当責任者が複合的に漬け込みを手助けし、おいしい味覚を追求しています。
3つの蔵(冷蔵庫・熟成庫・保温庫)で温度・湿度を完全管理し、おいしく漬かる環境を整えています。
工房は京(みやこ)・食の安全衛生管理認証制度の認証を受けた、品質管理の行き届いた衛生的な環境と設備を整えています。
これからもお客様に安心してお召しあがりいただけるおつけものをお届けしてまいります。
安全・安心な食品提供の為の、衛生環境を認証する制度です。
食品営業施設で,営業者の方々が取り組んでいる自主的な衛生管理を評価する仕組みとして,京都市が平成18年10月に創設しました。
高い品質や伝統に裏打ちされ、日本の食文化を代表する京ブランドにふさわしい食品として「(社)京都府食品産業協会京ブランド認定委員会」の審査により、認定を受けたものです。
京都府は伝統的な原材料と技術技法等により製造され、京都の生活文化に欠かせない伝統食品を「京もの伝統食品」として指定しており、大安の「千枚漬」「すぐき」が指定を受けています。
京都を代表する土産物の一つ、京つけものの老舗メーカーとして知られるのが1902年創業の大安。
社名は創業者・大角安治郎の名字と名前の頭文字から取られている。
「大安は、六曜の大安や安泰にもつながり、縁起が良い」(営業部)ものの、逆に読んでもらえないこともしばしばあるという。
「大安売りと関連して、『おおやす』と呼ばれたり。会社の名前と違って商品は高いなというお客さんも」
そのため、ロゴにもふりがなをつけているのが特徴。師走の風物詩「吉例顔見世興行」を前に南座に掲げられる「まねき看板」にも使われる、勘亭流という太く丸みを帯びた書体をもとに書かれた社名に、小さく平仮名で読み仮名を添えている。
かつては、社名の字体も微妙に異なり、代表商品の千枚漬けにちなんだカブの図の中に社名を書いたロゴを使うなど、商品によってロゴがまちまちだった。
1990年に左京区と大津市、草津市にあった工場を集約した現本社工房(伏見区)の完成にあわせ、現在のロゴマークに統一した。
カブのマークは、現在は社章として使っている。
2011年11月13日京都新聞「ロゴ&社名物語」より